2015年05月30日

【制作裏話】なぜひゃくまほは「フルボイス」ではないのか

こんばんは! シナリオ担当の高橋明可です。

お知らせ済みですが、DMMの同人コーナーで「百五十年目の魔法使い」のDL販売が始まりました!
イベントに参加されない方も、ゲームはDL派だぜ!という方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひともご利用ください。
なお、DMMの担当さんは撫子推しだと聞いておりますw

ひゃくまほを発行してもうすぐ一ヶ月。
頒布開始日まで、非常にばたばたしてましたが、すこしゆっくりすることが出来ました。
なにしろ二年間かけて作っていたので、これまで余暇の時間はすべてひゃくまほの作業に使っていたとも過言ではないので、久々の自由時間!
何をしようか考えたところ、まずは部屋の掃除です(まだ終わってません)。

アンケートもいくつか届いておりまして、熱い感想をほんとにありがとうございます!
ま〜それでですね。アンケートでもいくつかいただいた内容で多かったのは。

なぜ、フルボイスではないのか。


いえ、判ります。
可愛い女性声優さんの声、沢山聞きたいですよね!
男性キャラだって声がついてたら、もっと臨場感が出るはず。
特にあのシーンの風間とかですね。
私の声オタの友達(茉莉花ほどではあらず)は「晶人って誰がいいんだろう……難しい!」と脳内キャスティングをしてました。
あ〜それでいうなら、宇佐様とかね! 宇佐様、誰がいいんでしょうね!w

じゃあ、なんでフルボイスにしかなかったの? ということなんですが。

いいですか? 身も蓋もなくいっちゃいますけど。

ぶっちゃけ、そんなにお金がありませんでした。

ゲームのボイス……というか音響のお金は、基本的に「ワード数」を元に算出されます。
「ワード」というのは、台詞ひとつが1ワード。

100ワードと500ワードと1000ワードじゃ、収録かかる時間が違うのは判りますよね?
だから、いわゆる出演料もワード数が基準となるのです。

声優さんお一人を、何時間・または何日拘束するか。
それの基準になるのが、ワード数です。

ひゃくまほは、ボイスをどうするか。
みけおうさんと瑞原さんと私でいろいろ相談を重ねてきました。

●一番の理想

全キャラ・フルボイス
→これは一番最初の打合せ時点で、すでに却下でしたw
 まあ、男子・男性キャラはなくてもいいだろう……とこの時点で決まりました。

●では、女子全員(お母さん除く)でフルボイスは?

→これは最初の段階では「行けるかも?」という話だったのですが、シナリオの総容量が出た時点で却下されました(余談ですが、シナリオは最初の予定より350KBほどオーバーしました)

●んじゃ、三姉妹だけフルボイスは?

→これはいけるんじゃないか?という話になったのですが、例えばクラスのシーンなどで撫子だけじゃ喋ってる、とかちょっと演出的に浮かない?ということに……。

●では三姉妹もフルボイスにせず、その分を珊瑚・ナツメにつけるのは?

→これが現実的だろう、となったのですが、実はこの案にいきついた時点で、まだ私のシナリオは全部終わってませんでした。なので、全部終わって、女子の総ワード数とあとご予算で、三人にするか、五人にするか決めよう、となりました。
なので、場合によっては珊瑚とナツメは声なしになる可能性がありました。
そして、この時点でキャストさんの候補をあげることになり、私とみけおうさんで、ひたすらエロゲーサイト巡りが行われました(サンプルボイスを聞く旅)。


一応、私も三姉妹+サブ二人に声がつくことを想定して、ストーリーに差しさわりのない程度に、シーンの調整はしていました。これはシナリオ作業にはいった時から意識はしてました。
例えば、なるべく声のないキャラ(クラスメイトたちなど)との絡みは減らしたり、大人たちとのシーンも最低限にする、とかです。
この「声」の件がなければ、シーン運び自体、多少違っていたかもしれません。

方向性も決まり、シナリオも収録稿ができて、声をつけるシーンを選び出し、キャストの候補も出し、打診し、音響会社さんから見積もりが届きました。
ここで、私とみけおうさんの間で会議が。
というのも、実は予算がオーバーしてしまったのです。

実のところ、キャストを変更することで、その金額を下げることはできました……。
私はみけおうさんのお財布も心配だったのでw、それでもいいんじゃない? 他の方だってみんな声は可愛いし、と言ったのですが、みけおうさんは「たとえ、毎日納豆ご飯になっても、第一候補のキャストでいきたい!」と決断。
あ、納豆ご飯は言ってなかったもw
でもそのくらいの意気込みを感じました!
なので、第一候補のみなさんにお願いすることにしたところ、スケジュールも問題なくお願いすることになりました。

さて、マックスなのですがw
マックスはそもそも最初は声が付く予定じゃなかったのですが、シナリオを見た瑞原さんから
「これ……効果音じゃ無理w」
というお話があり、マックスは五人の中のどなたかにお願いしようとなったのです。
まーマックス、大活躍のシーンとかありますしね……。
私も実はマックスがここまでいい動きをしてくれると思ってませんでした。
で、元々猫好きという話を聞いていたナツメ役の一之瀬さくらちゃんに兼役としてお願いすることになりました。
マックス自体は、さほどワード数が多いわけではなかったので、ご予算内に納まりました。

自分たちがどこまで工夫できるか。
そして、どこまでお金を用意できるか。
そのギリギリの落としどころが、今回の「メインとサブキャラ女子のみパートボイス」という方式でした。
同人ゲームですので、声なし、でもアリだったかと思います。
でも、声があることで、キャラクターが立体的になったんじゃないかな〜と思います。

同人ゲームですので、出来ることの限りがあります。
でも「出来ないんだからやめよう」じゃなくて「出来るところまで頑張ろう」が、ひゃくまほのコンセプト。
というか、世の中の同人ゲームはそういう感じじゃないかと思いますよー。

あと収録には関係ないですが、桂と晶人に関しては、最初のキャラクターデザイン時に、みけおうさんのイメージの助けになるように、
「多分、こんな感じの声の男の子」
と、伝えた声があります。
シナリオを書いている時は、それは特に意識しなかったのですが(晶人は最初のイメージと書いている間に変わってしまった部分もあるので)グラフィック的なお助けにはなったかな?と思います。
桂は最初、ちょっとかっこいい系だったんですよねw
プレミアムエディションをお持ちの方は、ぜひ同梱されている本をご覧くださいw

とゆーわけで、かなりのぶっちゃけ話でしたが、「ほう……そんなふうに作ったのか」的に捉えていただければー。
フルボイスにするために、「宝くじを買う案」もあったような気がします。
結局買わなかったけどね……。

まーそんな裏話でした。
プレミアムエディションのシステムボイスCDもおすすめですよー。
ぜひ使ってあげてくださいね!


高橋明可でした。









posted by 高橋明可 at 02:28| 高橋明可のひとりごと